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『未来のミライ』を解説!自分の息子の夢を映画にした!?

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引用元:スタジオ地図http://www.studio-chizu.jp/project/mirainomirai.html

 

 

 

はじめに

 

みなさん、『未来のミライ』は見ましたか?

 

去年の夏に、細田守監督の5作品目として上映されました。

4歳の男の子が主人公の物語で、上白石萌歌さんが声優として抜擢されたので話題になりましたね。

 

細田守監督の作品は何かと賛否両論がありますが、その中でも『未来のミライ』は「こんな映画だと思わなかった」と良くも悪くも多くの声があがりました。

 

「めっちゃ感動して泣いた~」

「本当に、いい話だったし奥が深かった」

「細田監督やっぱりすごい!」

 

と、意見がある反面

 

「つまんなかった」

「前作みたいな感じかと思ったら違うかった」

「期待していたのと違う!」

 

このような意見もありました。

 

実際みなさんは、どちらの感想をもたれましたか?

 

この記事では、賛否両論になった理由を4つに分けて解説していきます。そして、『未来のミライ』を見ようと考えている方の参考になればと思います。ネタバレ要素が含まれているので、ご理解のうえ記事を読み進めてください!

 

 『未来のミライ』を4つの理由で解説!

 

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引用元:スタジオ地図http://www.studio-chizu.jp/project/mirainomirai.html#award

 

 細田守監督作品5作目として去年の夏、注目を集めた『未来のミライ』ですが、先ほどもお話した通り賛否両論が他の作品に比べて多い印象を受けました。

 

確かに、今までの作品とはどこか「違った」雰囲気をもっていると思います。ただ、わたし自身としては、とても楽しめましたし深い作品だなと感動しました。

 

『未来のミライ』が「つまらない」と感じる原因は人それぞれだと思いますが、わたしは視聴者の年齢や家庭環境によって変化していくのではないかと考えます。

 

そのため、感情移入がしにくく「なんだか期待外れ」な気持ちになるのではないかと推測します。

 

ここでは、『未来のミライ』を見て少しでも「つまらない」から「なるほど」と思ってもらえるように、わたし視点で解説しましてみました。

 

『未来のミライ』を4つの視点で解説

  1. いつもの細田守監督作品ぽくない!?
  2. 息子の夢がストーリーの軸
  3. 声優に違和感
  4. タイムスリップが多くて混乱!?
  5. 細田守監督の家族観とは…

 

理由➀:いつもの冒険劇じゃない!?細田守ワールドが炸裂

 

細田守監督作品といえば、ハラハラドキドキの冒険がテーマですね。

 

今回の『未来のミライ』の宣伝でも「4歳の男の子が未来からやってきた妹と冒険に!」や「小さな庭で繰り広げられる不思議な世界」というキャッチフレーズが印象的でした。

 

ただ、『未来のミライ』を見終わったあとに襲ってきたのは、「困惑」ではないでしょうか?いつもの細田守監督作品だと期待して見ると、確実に裏切られるでしょう。

 

その理由は、「ワガママで甘えん坊な4歳の男の子の生態を描きつつ、突然、なんの脈絡のなく謎の男や成長した妹が庭に現れ、過去や未来をいったりきたりさらに不思議な世界に迷い込んだりする」からです。

 

脈絡のなさや突然の世界に「なんで急にそうなったの?」というモヤモヤが初めから存在している作品だからです。

 

細田監督にしか作れない、まさに細田ワールドがギュッと詰め込まれた作品になっていることを最初に理解しておく必要があります。

  

理由②:細田監督の息子の「夢」と「嫉妬」が映画になった

 

 細田監督が、『未来のミライ』を制作しようと決心したのが息子さんのある言葉がキッカケだったそうです。

 

「僕、夢で未来の妹にあったよ!」

 

今回の『未来のミライ』も、実際の体験を元に映画が製作されています。細田監督の実体験をもとにした作品ではサマーウォーズが、細田監督自身の家族関係や実体験が色濃く反映されていました。

 

『未来のミライ』は、細田監督の息子さんの「生まれた妹に対してのリアクション」が題材となっています。今まで、自分一番愛されていたのに妹の存在によって全ての愛が奪いされた絶望感…つまり「嫉妬」による感情で、実際に細田監督の息子さんも泣き叫んでいたとか(笑)

 

主人公が4歳のワガママ男の子になった理由は、これまでの作品に共通するテーマ「今の家族との関係性」と作品としてとりあげる、細田監督オリジナルによるものでした。

作品が曖昧で唐突な展開なのは、4歳の男の子の本当の夢を参考にしたからなんですね。

 

想像してください…

自分の息子・娘もしくは小さな弟・妹ってコロコロ感情が変わって突拍子もないことを言ってり、不思議なことに興味をもったり、そんな経験があると思います。子どもって不思議だなって思うことありますよね。

 

この作品では「4歳の男の子の生態」が作品にたっぷりと詰め込まれていて、それが作品の曖昧さとして表現されています。

 

言い換えれば、4歳の男の子の世界の見え方が疑似体験できるということですね。わたし達にもそうゆう時代があったと懐かしむことができるのでは…?

 

理由③:上白石萌歌さんの声に違和感?

 

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引用元:スタジオ地図http://www.studio-chizu.jp/project/mirainomirai.html#award

 

 『未来のミライ』の違和感として、声優の上白石萌歌さんの声が「4歳の男の子に聞こえない」という声が多いのではないでしょうか。

 

わたしも、主人公のくんちゃんの声にどうしても違和感があり、「なんで、子役にしなかったんだろう」と疑問に思っていました。

 

もともとは、くんちゃん役に6歳から10歳の男の子をオーディションで起用する予定でしたが、実は妹役で呼ばれた上白石萌歌さんにくんちゃんを演じてもらったところ「泣き声」があまりにもピッタリだったので、「泣き声も含めてくんちゃんに出会った」感覚がしたと、細田監督は彼女をくんちゃんに採用しました。

 

確かに、泣き声は本当の男の子のようなリアルさが伝わってきました。

 

他にも、黒木華さんや麻生久美子さんは文句のつけようのない上手さ、そして星野源さんによる「現代のパパ」感がなんとも言えませんでした。わたしが一番興奮したのは、謎のカッコいい青年を福山雅治さんが演じたことです。イケメンすぎて、声がでませんね(笑)

 

理由④:細田監督の「家族観」が共感できない?

 

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引用元:スタジオ地図http://www.studio-chizu.jp/project/mirainomirai.html#award

 

 細田守監督の作品は賛否両論に分かれる理由の一つとして、細田監督自身の実体験が作品に反映されています。それが独自の「家族観」として表され、その「家族観」に共感を呼ばないとどうしても受け入れてもらえません。

 

わたしは、細田監督の作品にどこか「家族観」への批判が感じられました。

 

今回の作品では、建築家の父による奇妙な家に対して「建築家と結婚すると、まともな家に住めないってことかしら」と、はっきり批判的なセリフが出てきます。

 

両親が共働きで収入もあり、建築家の父は在宅ワーカーなので家事の担当もする…といった「現代の理想の家族像」に少し嫌な印象を受けた方もいたのではないでしょうか。

 

「あ~、最近は男でも育児するのが当たり前だし、女性が働くっていう家族のありかたね。はいはい」

 

そう思った方もいるのではないでしょうか。

この家族の在り方に否定はしませんが、「理想の家族像」として現代で定着されつつありますね。

 

少し前までは、「男は仕事」「女は家事」みたいな家族の在り方の「型」が決まっていたのと同じです。

 

細田監督は、その「理想」を含めて今回の作品に冷静な批判をセリフで散りばめている印象がありました。

 

家族の決まった「型」がない現代だからこそ、お互いに模索しあって自分らしい「家族」をつくりあげようというメッセージが込められているのではないでしょうか。細田監督は、一つの「家族観」を押し付けようとは全く思ってなく提案しているような印象でした。

 

面倒だけど家族の向き合い方に対して、細田監督らしい優しいメッセージが感じられます。この「家族観」が苦手だった方は、今回の作品を受け入れられなかったのかもしれません。

 

さいごに

 

『未来のミライ』をわたしなりに解説してみました。「なんか、いつもの細田守シリーズとは違うな…」という違和感をファンの方はお持ちになったと思います。

 

わたしも批判はしませんが、なんとなくいつもと違うなという気持ちにはなりました。とにかく「え?なんでそうなったの?」という展開が多い印象です。

 

その違和感を冷静に分析をしていくと、細田監督のさまざまな思いが見えてきたので、やっぱり「細田守作品いいなぁ!」と改めて思いました。これから初めて『未来のミライ』を見ようと思っている方は、「こんなメッセージが込められているんだ!」と思って楽しんでいただければと思います。

 

また、今回の記事を機会にもう一度『未来のミライ』を見ることで新しい発見もできると思います。

 

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